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長谷川 俊英         家計の見直し相談センター


by seikatsu4

「衣食足りて礼節を知る」 は古くて新しい

我が家の小6の次男は歴史物が好きな歴女ならぬ歴坊主で、戦国時代の小説や最近では
「坂の上の雲」を読んでいます。

先日BOOKOFFに行ったところ、漫画版「史記」(司馬遷原作:横山光輝絵)が
定価620円から売価105円(!)になっていたので、これも面白いかなと思い買ってきました。

「隗より始めよ」で、まず自分で読んでみたところ(笑)、その中に印象に残る話がありました。

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中国の春秋時代(紀元前7世紀頃)の斉の国王桓公と「管鮑の交わり」に出てくる
宰相管仲の会話です。

桓公 :管仲よ、今 世の中は周王朝の力が弱まり諸国は好き勝手に領土を広げようと
    している。このような情勢の中で斉を強国にする方法は・・・?

管仲 :それは商業を奨励し人々を豊かにすることにございます。

桓公 :なにっ、国を強くするに商業の奨励をせよと・・・。

管仲 :人はみな、「衣食足りて礼節を知る」のでございます。飢えている者に礼儀を
    説いて何になりましょう。生活にゆとりができれば道徳意識はおのずと高まりまする。
    そして人々が豊かになれば年貢も多くなり、国の財政も豊かになりまする。

    人々に飢えの心配がなくなれば着る物や装飾品も求めるようになりましょう。
    それゆえ商業の発展にも力を入れまする。

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最近起きる悲惨な事件をみると、この衣食(現代では「職食住」?)の問題や将来不安
から起きているように思えます。

「衣食足りて礼節を知る」。古くて新しい言葉です。

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by seikatsu4 | 2011-02-20 14:14 | 日々雑感